- 2001.05.30
「けものがれ、俺らの猿と」 オリジナル・サウンドトラック
2001/05/30 releaed.(東芝EMI)
¥2,500 (TAX in)/TOCT-24589
02. 変質者+人格者≦貴方 ロマンポルシェ。
03. Push His Button
04. b.b.c 54-71
05. abdominal muscles
06. つきぬけた ゆらゆら帝国
07. 象魚
08. 徳利 FOE
09. Truth Come Dream
10. 君はだれなんだ 吐癌唾舐汰伽藍沙箱
11. The Prime Of Manhood
12. ZAZENBEATS KEMONOSTYLE NUMBER GIRL
13. SNAKEFIRE(HYPER POPLATION) PEACE PILL
14. a memento
15. 燃える、想い bloodthirsty butchers
16. ME AND MY Candle
17. 花 ASA-CHANG & 巡礼
町田康原作の映画を、ミュージック・クリップ製作で鬼才を発揮していた須永秀明が監督。主演が永瀬正敏! 鳥肌実までもが出演で、音楽監督&サントラ題字が曾田茂一! 映画の題絵&題字がナンバーガールの向井秀徳! サントラ参加者もナンバガ&ゆらゆら&54-71&ブッチャーズにASA-CHANG! もう、言うことなし。観るしかない、聴くしかない。
EPISODE from 曾田茂一(音楽監督)
やっぱり僕は、”ERROR” してる感じが好きなんだと思います。長嶋監督や勝新太郎のような、包容力とユーモアのあるERROR感。”天然” とも言えると思いますが、このERROR感が実に濃く、ぶつかりあっている様がこのサントラ盤だと思っています。岡本太郎さんの言葉を借りれば、これこそが調和してる状態と言えるのでは無いでしょうか。このサントラ盤に参加してるアーティストは、語弊を恐れず言えば皆、”ERROR” バリバリDEATH。しかし、逆に言えば、僕が皆を尊敬してる点がそこです。「〜みたいに」って言うのでは無く、己の地動説を唱えて突き進んでるようなスピード感。軽く「個性」って言ってしまうには、美しすぎる(妄)ロックンロールの形。「あ〜っ」ため息さえ溢れます。このサントラ(集合体)は、大袈裟に言えば、日本のロックンロールを「パキッ」と一歩進めてくれるモノの抽出エキス、そして眺めてるモノからすると、日本のロックンロールのひとつのショーケースとなるでしょう。僕が今ココで使ってる「ロックンロール」ってのは、「パンク」とか「ポップ(ポップスでは無く)」なんかに置き換えてもいいと思います。ナニカからはみ出て、美しいものをロックンロールと言ってみたりしてるだけですんで。でも、音楽に関しては、そのはみ出した美しいものを楽しもう!っていう行為が希薄だとは思いませんか?ゲームとかだと、「見たことも無い」とか「聞いたことも無い」ってのに、たくさんの人が集まるのにな〜。この辺は「日本の謎」、「謎の日本」って気がします。ま〜、これはこれ、それはそれとしても、豊かなサントラ盤が出来上がったことには、なんら、変わり無く、咲き乱れるERRORの花の花束がこのサントラ盤な訳です。 その花束を持って、たたずむ男が「けものがれ、俺らの猿と」っていう映画だったりするとすれば、あなた!、花束を受け取り、その男をじっくりと見極めるベきでしょう。そこん床、夜露詩句!